用語解説

十三機兵防衛圏

本作に登場する用語の解説です。
これを見た後に、各キャラのストーリー解説を見ていただけると分かりやすいかと。
ネタバレ注意です。

【箱舟計画】

人間の遺伝子情報と探査装置を宇宙に向けて飛ばす計画。
探査装置がテラフォーミングを行い、人間が住めそうな星を見つけたら、その星を重機(ダイモス)で開拓する。その後、遺伝子情報からクローンを作って人間を再生するという計画。
クローンが生まれてから20年間は地球での生活を仮想体験させて人類の文化を学ばせる。
 当初は数百万人の遺伝子情報を載せる予定だったが、人類がほぼ壊滅したため、残った15人の遺伝子を乗せて計画を実行した。本作の主人公達は生き残った15人のクローンである。
 NEWMEN社が進めていた事業。また敷島重工はこの計画を支援しており、資金提供を行なっていた。

【ユニバーサルコントロール】

主人公達のいる仮想空間を管理している中枢コンピューター。5つのセクターに1つずつある。
 全てのセクターにあるユニバーサルコントロールがダイモスに制圧されると、クローン達への教育プログラムは中止され、再度一からやり直しになる。これにより仮想世界はリセットされる。
主人公達以外の人間は全てこれが作り出したAIキャラクターであり、それらも管理している。

【衛星軌道上の司令船】

現実世界にある宇宙船。箱舟計画の第二段階であるテラフォーミングを統括している。
 また、最終段階である、クローンへの文化教育工程も監視している。
教育過程で問題が起きた際、最終段階をやり直す判断を下す。これがリセットの正体。
 機兵汚染事件の際、16番、17番機兵がここに転移した。

【ターミナル】

ユニバーサルコントロールへのアクセスポイント。これが地上にたくさんある。ダイモスはここを狙って侵攻してくる。

【イージス】

ターミナルに備わっている自己防衛機能。これが起動すればターミナル付近のダイモスは一掃される。
ダイモスは正常なアクセスだと偽って攻撃してくるため、ターミナルは反応できない。
 本編では、わざとターミナルに簡単なハッキングを仕掛け、異常を検知させることでイージスを起動させている。
イージスが起動したターミナルは封鎖される。全てのターミナルが封鎖されるとそのセクターはユニバーサルコントロールと完全に切り離される。そうなると転移ゲートは使えなくなり、リセットも起こらない。街の人々も消える。

【イージス作戦】

全てのイージスを起動させることでダイモスから世界を救う作戦。森村が積極的に推していた。森村はもうリセットができないことを知っていたため、この作戦で決着をつけるしかないと考えていた。井田は次のループで如月を復活させるのが目的のため、この作戦を全力で阻止していた。

【セクター】

仮想世界の居住区。5つあり、それぞれ年代背景が異なる。本来この居住区で20年間生活を体験する予定だったが、15~16年経つとダイモスが襲ってきてリセットされる。時代背景が違うのは、人類をどの年代からやり直すか話し合いがつかず、別々の年代に人々を分散させるという折衷案になったから。
 ゲートはこのセクター間を移動するもの。タイムマシンではない。
セクター1 2089~2105年
セクター2 2049~2065
セクター3 2009~2025
セクター4 1969~1985
セクター5 1929~1945

【ループ】

毎回ダイモスが来ることでこの世界はリセットが繰り返されており、それがループしている。
 たとえばセクター4の場合、1969年からやり直しになる。
セクター0に自分のデータを保存しておけば、次のループに行ける。
ただし、リセットのたびに現実世界の肉体は破棄され、クローンが作り直される。

【セクター0】

リセットの影響を受けない避難領域。
 ここに保存したデータは、ユニバーサルコントロールがリセットされても次の世界に持ち越される。
人間の人格、記憶データを保存しておけば、それらを元にして次の世界で再現AIが作られる。
つまり肉体自体は引き継げない。

【機兵】

井田達がダイモスと戦うために作った巨大な戦闘用ロボット。機兵は脳内のナノマシンとリンクしており、頭で考えて動かすようにできている。
 セクター1の自動工場で作られた。自動工場ではダイモスが生産されているが、その工程に割り込むことで機兵を製造している。つまりダイモスと機兵はほぼ同じもの。

【インナーロシター】

15人の主人公に埋め込まれているナノマシン。
 記憶、人格のダウンロードをしたり、仮想体験をしたりできる。
2188年においてはナノマシン技術が発展していて、広く普及していた。
 15人はこれを通じて仮想世界を体験している。Dコードもこれに書かれている。
コードを追加することも可能で、本編では機兵操縦コードを使って機兵を操縦していた。

【敷島重工】

冷蔵庫からロケットまでなんでも作ってる巨大企業。2187年においては緒方憲吾が会長を勤めていた。のちにNEWMEN社を買収し、ナノマシン事業においても世界シェア3位に躍り出る。
NEWMENと共に箱舟計画を進めていたが、憲吾亡き後、跡を継いだ稔二によって計画は凍結される。

【NEWMEN社】

インナーロシターの大手。高いナノマシン技術を持っている。幹部の森村千尋博士を中心に箱舟計画を進めていた。のちに敷島に買収される。

【自動工場】

セクター1にある巨大な工場。材料の発注、生産、搬送、管理などを全自動で行うスゴい工場。
ダイモスもここで生産されている。ダイモスもここだけは攻撃しない。
 上級管理者(箱舟計画の中心人物)のIDがあればダイモスの生産を停止させることができる。
劇中では三浦千尋にダウンロードされた森村千尋博士がこのIDを用いてダイモスの生産を止めた。

【Dコード】

15人のインナーロシターに書かれているコード。
主に3つの処理を行なっている。
・ダイモスへの命令者(Dコード制御鍵の保持者)を常に一人維持する。
・セクター1の自動工場にアクセスしてダイモスを生産する。
・現実世界の司令船にアクセスしてダイモスの設計データを引き出す。
人間の醜さに絶望した東雲博士が、このコードを仕組んだ。

【Dコード制御鍵】

Dコードに付随するプログラム。これを持つものがダイモスに襲撃命令を出している。これを掌握することで、ダイモスの生産ラインに割り込むことができる。
 Dコードを持つものの間を転々する。劇中では緒方から南に移った。いつどうやって移ったかは不明。

【DD426】

426(和泉十郎)が、Dコードを除去するために作ったコード。
記憶野に結びつくナノマシンを強制的に剥離させる。剥離と共に脳がダメージを受ける。じきに記憶を失い、最悪廃人になる。
426は15人を無事に脱出させるのが目的のため、結局これは使わなかった。
 井田がセクター2での戦闘でバラ撒き、1〜19番までの機兵及び搭乗者に感染した。

【機兵汚染事件】

セクター2での戦闘においてDD426がバラ撒かれた事件。犯人は井田哲也。
井田は東雲を騙してDD426を機兵に仕組ませた。東雲はこれを瑛の15番機にセット。このせいで瑛が疑われることになる。
 戦闘中、15番機からDD426が拡散され、全ての機兵と搭乗者に感染して戦線は崩壊。
森村は搭乗者を救うため全ての機兵を強制転移させた。
1〜11番:セクター2に放置
12番(沖野):セクター5に転移
13番(和泉):セクター3に転移
14番(東雲):セクター4に転移
15番(関ヶ原):セクター1に転移
16番(キサラギ):軌道上の司令船に転移
17番(ミウラ):軌道上の司令船に転移
18番(タマオ):不明。セクター4に転移した?
19番(ヒジヤマ):セクター5に転移

【咲良高校】

主人公達が通う学校。中高一貫で制服も同じ。セクター5では咲良国民学校という名称。

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