今作の素晴らしすぎるストーリーの影に隠れがちですが、バトルパート崩壊編もよく作り込まれています。本作のストーリーへの没入感をより深める演出が上手に組み込まれていますし、本作の目玉である機兵が活躍するのは主にこの崩壊編なので、このバトルパートも本作にとってなくてはならないものとなっています。
確かに、今作のバトルはシミュレーション系のタワーディフェンスという万人受けするとは言えないタイプのものとなっています。
本作のストーリーは気になるけど、バトルが全然面白くなかったらどうしようとか、シミュレーションとかよくわかんないし難しそうと思われる方もいるかもしれません。その気持ちはよくわかります。
しかし、それを理由に本作を敬遠するのはとてももったいないです。
というわけで、ここではバトルパートがどういうものなのか詳しく解説していきます。購入を迷っている方の後押しができたら嬉しいです。
なおネタバレ等は殆どないのでご安心ください。
因みにSwitch版もありますので、プレイステーション持ってないよという方も大丈夫です。
また、YouTubeの方に本ページの内容を動画にしたものも御座いますので、そちらの方もよろしくお願いいたします!(宣伝乙😎)
親切な難易度
まず唐突ですが本作の3つの難易度についてお話しします。というのも本作は難易度調整に結構特徴があるからです。
casual,normal,strongの3種類があります。難易度casualを選べばシミュレーションが苦手だけど今作を遊びたいという方でも安心です。
今作、難易度ごとに敵の強さに結構な開きがあります。特にcasualとstrongではもう別ゲーと言えるかもしれません。casualは無双ゲーというと言い過ぎかもしれませんが、大群を一掃したり、大型機を薙ぎ倒したりする爽快感を手軽に味わうことができます。
実は本作は爽快シミュレーションバトルと銘打たれており、みなさんがSLGと聞いて想像するようなお堅いゲームとは毛色が違います。一手一手じっくり考えて打つというより、押し寄せる群れを次々と蹴散らしていくゲームという感じですかね。着弾時の音も爽快で、大群を消し飛ばした時は脳汁が出ます笑
一方、難易度strongを選べば、歯応えのあるシミュレーションゲームとして楽しむことができます。ただそれでも爽快な無双ゲーとしての色はちゃんと残っています。
難易度を上げるほどSLG色が強くなっていく感じですね。
おそらくSLGだからと敬遠して欲しくなくてこのような大胆な難易度分け及び、爽快感たっぷりのゲーム性になっているのだと思います。
進め方
次にバトルの進め方をご紹介します。
出撃画面から攻撃チームを最大6人選んで出撃させます。
残りは防御チームとなります。防御チームはターミナルを囲うように出撃し、完全自動操作で敵を攻撃したり、味方をサポートしたりします。
戦闘が始まったら攻撃チームに選んだメンバーを操作して次々と押し寄せるダイモスという怪獣を倒しつつターミナルを守りましょう。
勝利条件は敵を全滅させるか2分間ターミナルを守り切ることです。2分とは言っても行動を選んでいる最中や、兵装の発動演出中は時間が止まっているので実際の戦闘時間は10分〜20分程度になります。
戦い方
機兵行動準備時間のゲージが満タンになったら、アクション、移動、防御、機兵修復の4つから行動を選択します。
アクションは装備している兵装を使用します。
兵装によって次にターンが回ってくるまでの準備時間WTが決まっており、強力な兵装ほど基本WTが長い傾向にあります。強力な兵装を使うと次にターンが回ってくるのが遅くなるということですね。実際のWTは兵装の基本WTと機兵のSPDのステータスによって決まります。SPDの値が高い機兵の方がWTは短くなります。
移動は文字通り機兵を移動させます。地上型機兵は決められた道に沿ってしか動けませんが、唯一の飛行型機兵である第4世代はその路を無視して動けます。
防御は一定時間防御体制をとり、受けるダメージを減らします。またそれと同時にEPを回復します。EPは他のゲームでいうところのMPみたいなものです。兵装を使用するには一部を除いてEPが必要です。EPは敵を倒すことでも回復できます。
機兵修復は機兵から降りて送還させます。その間機兵は自動修復され、HPが回復していきます。HPが回復したら機兵を呼び戻してまた乗り込むこともできます。
この機兵を呼ぶ演出がとてもかっこいいんですよね。やられてもいないのに機兵を送還させたくなります笑
ただ生身の状態で敵の攻撃にさらされ、搭乗者自身のHPが0になると敗北となるので注意です。因みに一人でも死亡すると即敗北です。
もちろんターミナルのHPが0になっても敗北です。
機兵の特徴
次は機兵の特徴についてです。
機兵は作られた順番によって4つの世代型に分けられていて、それぞれ得意なことが違います。
第一世代は接近戦型、第二世代は万能型、第三世代は遠距離攻撃型、第四世代は支援型といった具合です。
また同じ世代でも搭乗者によってステータス、装備できる兵装、スキルが異なっておりどのキャラも活躍の機会があります。
例えば、鞍部の乗る13番機兵と冬坂の乗る15番機兵は同じ万能型の第二世代ですが、鞍部の方が攻撃力が高く、多くの攻撃兵装を装備できます。一方冬坂の方はSPDが高く、支援兵装を強化するスキルもあるので、サポートに向いています。こんな感じで皆役割が分かれています。
ちょっと話がそれますが、この全員が活躍できるというのが地味にストーリーへの没入感に一役買っています。というのも本作は13人全員が主人公と言えるほど各々のキャラが立っており、お気に入りのキャラはもちろん、それ以外のキャラ、果ては脇役にももれなく愛着が湧くようなストーリーとなっています。せっかく全キャラが立っているのにバトルでは一部のキャラしか使われないとあってはそれ以外へのキャラへの愛着が薄れてしまいます。なので全キャラが活躍できるのは、戦略の幅ができるという理由だけでなく、魅力的なストーリーへの没入感を高めるという点で、本作の素晴らしいところです。
ステージによって出現する敵は多種多様なので、それに合わせて出撃メンバーを選びましょう。
その他
このゲームはとにかく雰囲気に深く入り込むための工夫に余念がありません。
戦闘中は、キャラがいちいち喋るので臨場感たっぷりです。
特に主人公たちの掛け合いは、本編ストーリーを見た方なら胸熱ものです。
また機兵は搭乗者の脳内のナノマシンとリンクしているという設定があり、アナウンスが搭乗者本人の声として聞こえます。個人的にすごく好きなポイントです。
単純にロボット系作品としてみてもかっちょいいですね。